理系は学部が多く、どの学部に行けば良いのか迷いますよね。
今回はそのような悩みの解決のお役立ていただけるように、理学部出身で塾の講師の経験もある私が解説いたします。
得意科目や興味のある分野で選ぼう!
塾の生徒の中には「なんとなく理系がかっこいいから」「就職できそうだから」というような理由で理系を選択し、学部が決まらない生徒が結構多くいました。
しかし私は、得意科目や興味のある分野で選ぶことが最も大切だと思っています。
その理由は進学後の話にあります。
進学して専門分野を大幅に変えることは難しい
理系は文系以上に専門分野を軸に就職先を選ぶことが多いため、大学の4年間だけでなくその先の人生に大学の進学先が影響します。
そのため、大学の学部を「この先もこの学問を学び続けたいか」というポイントで選ぶことは大切です。
あまり興味のない分野に進んだ学生は結果的に文系学生と同様の就活を行い、文系就職をしていく人も見受けられますが、そもそも理系は文系よりも学費が高く、勉強時間も割く必要があるため、せっかくであれば学んだことを活かせるように興味のある分野に進むことをおすすめします。
就職で大切なのは学部以上に研究への取り組み姿勢
皆さんも工学部の方は就職に有利などということを聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ、就職に有利だからという理由で選ぶことはおすすめしません。
確かに工学部は応用研究が中心のため、企業と共同研究を実施している場合も多くあり、特定の専門技術を求める企業とマッチしやすく、それが就職しやすいと言われている所以だと思います。
しかし、ピンポイントで自分がやっている研究と一致する企業・職種で就職する人は意外と少なく、例えばAという材料を扱っていたらBやCの材料も扱える企業など少し幅を広げた就職先を選ぶケースが多くあります。
理由としては、研究に飽きてしまうなどだけでなく、そもそもマッチする企業の待遇面など研究以外の部分も考慮してだと思います。
そうなるとBやCの研究をしていた人もライバルになり選抜されるわけですが、そのような場合に重要視されることは、研究への取り組み姿勢です。そのため、先述したように興味のある分野で自分で目的を持って研究することが就職の面でも大切です。
行きたい学部が複数ある場合は「何がやりたいのか」を深堀ってみよう!
次に行きたい学部が複数あって選べないという人向けに大切なことは、さらに深く「何がやりたいのか」を考えることだと思います。
そこでどのように深堀をすれば良いのかポイントをお伝えします。
理論系or実験系で選ぶ
例えば化学だとしても問題を解くのが好きなのか実験をするのが好きなのか、それぞれ好みはあると思います。
問題を解くのが好きな場合は理学部、実験をするのが好きな場合は実験の内容によって学部が変わってきますが、工学部や薬学部など実験が多い学部を選択すると良いでしょう。
研究テーマで選ぶ
こちらは少し難易度が高いですが、ここまでできると入学後にギャップに悩む確率を大幅に減らせるでしょう。
例えば同じ理学部化学科だとしても大学によって研究テーマが異なります。
具体的にはその大学の研究室のホームページを見ることでおおよその概要はつかめます。
専門用語が多く、イメージすることが難しいと思いますが、大学入学後に自分のやりたい研究がないという状況にならないようにやれると良いと思います。
もしやりたい研究テーマがある大学が少し偏差値が低い大学だとした場合も、個人的にはその大学を選んでも良いと思います。
上述した内容と被りますが、理系で大切なことは大学の名前よりも研究にどれだけ熱心に取り組んだかどうかなので、大学入学前から研究テーマを見つけ、進学したということはネームバリューよりも価値があると思うからです。
まとめ
今回は大学進学において理系の学部が決まらない人向けにお話させていただきました。
好奇心を大切に、より良い進学先をご選択いただけることをお祈りしております(*^^*)
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